VYMというETFをご存じでしょうか。
正式名称は「バンガード・米国高配当株式ETF」です。
米国株投資をする人の間では非常に人気があります。
理由はシンプルで「安定した配当」が得られるからです。
今回はそんなVYMの魅力と特徴を紹介します。

VYMの基本情報
VYMは米国のバンガード社が運用しています。
バンガードは世界的に有名な運用会社です。
低コストで長期投資に適した商品を多く提供しています。
VYMはその中でも特に人気のETFです。
ニューヨーク証券取引所に上場。
設定は2006年、比較的歴史のあるETFといえます。
VYMの投資対象
VYMは米国株の中で高配当株を中心に組み入れています。
具体的には、米国株式市場の中で配当利回りが高い銘柄が対象。
金融、エネルギー、ヘルスケア、生活必需品など幅広い業種を含みます。
構成銘柄数は約400銘柄以上です。
そのため一つの企業に依存せず分散投資ができます。

主な組み入れ銘柄
VYMの上位には有名企業が並びます。
例えばジョンソン・エンド・ジョンソン。
医薬品や医療機器で世界をリードする企業です。
エクソンモービルも含まれます。
エネルギー分野の巨大企業です。
JPモルガン・チェースも上位に入ります。
金融大手として高い収益力があります。
このように、米国を代表する大型株が多数含まれています。
VYMの配当利回り
VYMは高配当ETFという名前の通り、配当利回りが魅力です。
2025年9月現在は概ね2.5%前後で推移しています。
米国株ETFの中では平均的な水準。
安定した配当収入や今後の増配を期待する投資家に人気です。
配当は年4回の四半期ごとに支払われます。
長期的に保有することでインカムゲインを積み上げられます。

VYMの経費率
VYMの特徴のひとつは低コストです。
経費率はわずか0.06%です。
100万円分持っていても年間で600円しかかからないという。
これは投資信託や他のETFと比べても非常に安いです。
長期投資においてコストは大きな差を生みます。
低コストはVYMの大きなメリットです。
VYMの値動き
VYMの株価は長期的に右肩上がりです。
リーマンショックやコロナショックでは下落しました。
しかしその後は着実に回復しています。
米国経済全体の成長に支えられているからです。
安定した高配当と値上がり益の両方を狙える点も魅力です。

VYMと他の高配当ETFの比較
VYMとよく比較されるETFがあります。
例えばSPYDです。
こちらはS&P500の中から高配当銘柄を均等に組み入れています。
そのため利回りは高めですが値動きが荒い傾向があります。
HDVも有名です。
こちらは財務の健全性を重視して銘柄を選んでいます。
利回りはVYMより少し高い場合があります。
一方で構成銘柄数は少なく分散性は劣ります。
VYMはバランス型。
分散性、安定性、配当利回りのバランスが取れています。
VYMのメリット
安定した配当
高配当株に分散投資することで安定した収入を得られます。
低コスト
経費率が0.06%と非常に低く長期保有に有利です。
分散性
400銘柄以上を組み入れており、リスクが分散されています。
歴史の長さ
2006年から運用されており、実績があります。
VYMのデメリット
為替リスク
円で投資する場合はドル円の動きに影響されます。
米国経済依存
米国株に集中投資しているため米国市場が低迷すると影響を受けます。
利回り
SPYDなどと比べるとやや物足りないと感じる人もいます。
また株価が下落する局面では当然、元本割れのリスクもあります。

投資方法
VYMは証券会社を通じて購入できます。
日本のネット証券でも取り扱いあり。
SBI証券や楽天証券が代表的です。
米ドル建てで購入する方法と円建てで購入する方法があります。
積立設定を活用すればコツコツ投資が可能。
長期保有と複利効果を意識するのが基本です。
杉山の感想
杉山もVYMは非常に魅力的だと感じています。
理由は分散性とキャピタルゲインが望めることです。
特に初心者にとって安心感があるETFだと思います。
もちろん過信は禁物。
為替リスクや米国依存という弱点は忘れてはいけませんね。
それでも長期投資を前提にすれば優秀な選択肢だと考えます。
配当を受け取りながら成長も狙えるのは大きなメリットです。
杉山自身も配分は多くありませんが、ポートフォリオにVYMを組み入れています。
まとめ
VYMはバンガード社が運用する米国高配当株式ETFです。
約400銘柄に分散投資し、安定した配当を提供します。
配当利回りは3%前後で、低コストも魅力です。
米国株投資の中で人気が高く長期投資に適しています。
短期的な値動きに惑わされず、長期保有でじっくり資産形成する人に最適なETFです。
特に配当+値上がり益の両立を狙えるのが良いところ。
杉山ももっと値下がりしたら買い増していきます!