「投資信託ってよく聞くけど、難しそう…」
「積立投資を始めたいけど、何からすればいいの?」
そんな悩みを持つ方に向けて、この記事では投資信託の仕組み・積立投資の具体的な始め方・注意点を分かりやすく解説します。
特に2025年から始まった新NISA制度にも対応した内容なので、これから投資を始めたい方は参考にしてください。

1. 投資信託とは?
1-1. 投資信託の仕組み
投資信託(ファンド)とは、多くの投資家から集めたお金をひとつにまとめ、運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式や債券などに分散投資する金融商品です。
- 投資家:お金を出す人(私たち)
- 運用会社:お金をまとめて運用する人
- 信託銀行:お金や資産を管理する人
この3者の仕組みで成り立っています。
1-2. 投資信託のメリット
- 少額から投資できる(100円〜可能)
- 分散投資できる(複数の株や債券に自動で分散)
- 専門家に任せられる(知識がなくても始めやすい)
- 積立投資と相性が良い(時間分散できる)
1-3. 投資信託のデメリット
- 元本保証がない(価格変動で損する可能性あり)
- 信託報酬(手数料)がかかる
- 短期的な利益は出にくい
2. 積立投資とは?
積立投資は、一定額を定期的に投資信託に投じる方法です。
たとえば毎月1万円を長期間積み立てることで、ドルコスト平均法という手法が働き、購入価格が平準化されます。
- 価格が高いとき:少なく買う
- 価格が低いとき:多く買う
結果的に、リスクを抑えながら資産形成できるのが魅力です。
↓株式投資についてはこちら
3. 投資信託で積立投資を始める具体的な方法
3-1. 口座を開設する
証券口座の種類
- NISA口座(新NISA)
利益が非課税になる制度。年間360万円まで投資可能。 - 特定口座
税金計算を証券会社がしてくれる一般的な口座。
初心者は新NISAの成長投資枠・つみたて投資枠を活用するのがおすすめです。
3-2. 証券会社を選ぶ
ネット証券が手数料も安く人気です。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
ポイント投資やスマホアプリの使いやすさも比較ポイント。

3-3. 投資信託を選ぶ
選び方のポイント
- インデックスファンドを選ぶ(低コストで市場平均に連動)
- 信託報酬が低いもの(0.1%以下が目安)
- 長期で人気のある商品(eMAXIS Slimシリーズ、SBI・Vシリーズなど)
3-4. 積立額と頻度を決める
- 月1万円〜3万円から始める人が多い
- 無理なく継続できる金額を設定する
- ボーナス時に増額設定も可能
3-5. 自動積立設定をする
証券会社のアプリやWEBで自動積立を設定すると、放置しても毎月自動で購入されます。
一度設定すれば、投資初心者でも「ほったらかし投資」が実現できます。
4. 積立投資の注意点
4-1. 短期で結果を求めない
- 投資信託は長期運用が前提
- 5年・10年単位で成長を見守る姿勢が必要
4-2. 相場の上下に一喜一憂しない
- 価格が下がっても積立は継続
- 下落時はむしろ安く多く買えるチャンス
4-3. 手数料を必ず確認
- 信託報酬や購入手数料が高いとリターンが減る
- ノーロード(購入手数料ゼロ)&低信託報酬のファンドを選ぶ
4-4. 投資先を分散する
- 全世界株式、S&P500、日本株、新興国株など
- 1つの地域に偏らないよう複数ファンドを組み合わせるのも有効
↓全世界株式についてはこちら
4-5. 生活防衛資金を確保する
- 投資する前に、生活費6ヶ月分の貯金を確保
- 緊急時に取り崩さずに済む資金管理が重要
5. 新NISAを活用するポイント
- つみたて投資枠(年120万円):長期・積立・分散向けファンド専用
- 成長投資枠(年240万円):個別株やETF、幅広い投資商品が対象
- 非課税保有期間は無期限になり、長期投資しやすい
→ 初心者はまずつみたて投資枠で投資信託をコツコツ積み立てるのがおすすめ。

6. 投資信託と積立投資のまとめ
- 投資信託は少額から始められ、分散投資が可能
- 積立投資は時間を味方につけ、リスクを抑えて資産形成できる
- 公的制度(NISA)を活用すると税金面で有利
- 長期・分散・低コストが成功の鍵
これから始める方へ
- 証券口座を開設(新NISA対応)
- インデックスファンドを選択
- 月1万円〜無理のない額で積立設定
- 相場を気にせずコツコツ継続
まずは小さく始めて、慣れてきたら増額していくのが安心です。
積み上がった資産は裏切りません。長い目でコツコツと積み立てていきましょう。
↓新NISAについてはこちら