普段何気なく使っているこのお金。日本なら円、アメリカならドル、EUならユーロ。ん?これって一体なんなんだろう?素朴な疑問ですが、改めて重要なことです。
お金を一言でいうと、
「人と人が価値をやりとりするための道具」です。
なぜお金が生まれた?

昔は物々交換(魚と米を交換するなど)しかなく、
「魚は欲しいけど米はいらない」となると交換できず不便でした。
そこで誰とでも交換できる共通の道具としてお金が生まれました。
お金の3つの役割
- 価値の基準
物の値段をつける(りんご100円、パン200円) - 交換の手段
物やサービスと交換できる(100円でりんごを買える) - 価値の保存
今使わずに貯めて、後で使える(貯金できる)

1. 物々交換の時代
- 時期:紀元前〜
- 仕組み:魚と米、布と家畜など直接交換
- 問題点
- 欲しいもの同士が一致しないと交換できない
- 価値の比べ方が難しい(魚1匹=米何キロ?)
2. 商品貨幣の登場
- 例:貝殻・塩・家畜・米・金・銀
- 特徴:それ自体に価値があるものをお金として使う
- 利点:持ち運びやすく、広く価値を認められた
3. 金属貨幣(硬貨)の時代
- 始まり:紀元前7世紀ごろ、リディア王国(現在のトルコ)
- 特徴:
- 金や銀で作られた硬貨
- 重さや純度が統一され、信頼性が高まった
4. 紙幣の誕生
- 起源:中国・宋(11世紀ごろ)
- 理由:大量の金属を運ぶのが大変だったため
- 仕組み:
- 当初は「金属と交換できる紙」として発行
- 後に国が「これ自体に価値がある」と保証する信用貨幣へ
5. 金本位制の時代
- 19〜20世紀前半
- 仕組み:
- 紙幣は金と交換できる
- 各国通貨の価値は金の量で決まる
- メリット:通貨の信頼性が高い
- デメリット:金の供給に左右され、経済発展が制限される
6. 管理通貨制度(現在の仕組み)
- 1971年 ニクソン・ショックで金とドルの交換停止
- 以降、通貨の価値は「国の信用」で決まる
- 政府や中央銀行が発行量をコントロール
7. デジタルマネー・暗号資産の時代
- 銀行口座のお金(数字だけのやり取り)
- キャッシュレス決済(PayPay、クレジットカード)
- 仮想通貨(ビットコインなど)
- 国の信用ではなくブロックチェーン技術に基づく新しい価値の仕組み
現代のお金の形
- 紙幣・硬貨
- 銀行口座のお金(数字だけ)
- キャッシュレス決済(PayPay、クレカ)
- 仮想通貨(ビットコインなど)
まとめ
お金は、
- 物々交換を便利にするために生まれた
- 「価値を測る・交換する・貯める」という役割がある
- 今は国の信用や社会のルールで成り立っている

一般に「金儲けをする」と言うと、さも悪いことをしているように聞こえますが、資本主義社会ではこれが当たり前のことになります。この仕組みを理解して皆で豊かになれるような、そんな世の中を目指して行きたいですね。
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