お金の流れには二つの大きな柱があります。
一つは労働収入、もう一つは資産収入です。
労働収入とは、会社員の給料やアルバイト代のように「働いた時間」に応じてもらうお金です。
一方で資産収入とは「資産が自動的に生み出すお金」のことです。
いわゆる不労所得と呼ばれるものに近いイメージですね。
この記事では、資産収入の種類をできるだけわかりやすく解説します。
さらにメリットやリスク、始め方についても触れます。

資産収入の代表的な種類
資産収入にはいくつかの代表的な種類があります。
ここでは初心者でもイメージしやすい7つを取り上げます。
株式の配当金
株式を保有すると、企業の利益の一部を配当金として受け取れます。
たとえば上場企業の株を100株保有していれば、期末に数千円から数万円の配当金が支払われることもあります。
配当金は企業の業績や配当方針によって変わります。
安定配当を続ける企業もあれば、無配になる企業もあります。
投資額に応じて受け取れる金額が変わるため、長期保有でじっくり育てるのが一般的です。
株式の売却益(キャピタルゲイン)
株価が上がったときに売却すれば、その差額が利益になります。
これをキャピタルゲインと呼びます。
短期的に売買して利益を狙う人もいれば、長期投資でじっくり利益を得る人も。
配当金と違い、売却しなければ利益は確定しません。
また株価は上下するため、損失が出るリスクもあります。
債券の利息収入
債券とは国や企業が資金を調達するために発行するものです。
購入すると利息を定期的に受け取れます。
国債や社債が代表例。
株式に比べて安定性が高いのが特徴です。
ただし金利が低い時期にはリターンが小さくなります。
投資信託やETFの分配金
投資信託やETFを保有すると、分配金を受け取れる場合があります。
世界中の株式や債券に分散投資できる点が魅力です。
プロに運用を任せられるため、初心者でも始めやすい資産収入です。
分配金の有無や金額は商品によって大きく異なります。
長期的にコツコツ積み立てることで、資産収入の柱に育てられます。
不動産収入(家賃収入)
不動産を所有すると、賃貸として貸し出すことで家賃収入を得られます。
住宅やマンションだけでなく、駐車場経営も収入源になります。
安定した収入が期待できますが、空室リスクや修繕費用も発生します。
不動産投資ローンを組んで始めるケースも多く、初期資金が大きいのが特徴。
長期的な資産形成に向いています。
その他の資産収入
近年はさまざまな形の資産収入があります。
たとえば暗号資産のステーキング。
あるいはクラウドファンディング投資。
太陽光発電による売電収入も広い意味で資産収入です。
新しい手法はリターンが大きい一方、リスクも高いため注意が必要です。
労働収入と資産収入の違い
労働収入は「時間」を切り売りして得る収入です。
働き続けなければお金は入ってきません。
一方で資産収入は「お金や資産」が働いてくれます。
一度仕組みを作れば、比較的安定して収入を得られるのが魅力です。
ただし資産収入にも初期投資やリスクがあります。
完全に「何もしない」で入ってくるわけではありません。
学びながら少しずつ増やしていくことが大切です。

資産収入を持つメリット
資産収入を持つメリットは次のとおりです。
- 収入の柱を増やせる
- 労働時間に縛られず自由が増える
- 将来への安心感が得られる
会社員なら給料が減っても配当金や家賃収入で補えます。
生活が安定し、選択肢が広がります。

資産収入のリスクと注意点
資産収入にはリスクもあります。
代表的な注意点は以下のとおりです。
- 元本割れのリスク(株価や不動産価格の下落)
- 流動性のリスク(不動産はすぐに売却できない)
- 制度や税制の変化リスク(税率や規制の変更)
資産収入はメリットばかりではありません。
リスクを理解し、分散投資で備えることが大切です。
資産収入を増やすためのステップ
資産収入を増やすための具体的なステップをまとめます。
- 知識を身につける
- 小さく始める
- 分散投資をする
- 長期目線を持つ
最初は数千円の投資信託からでも構いません。
無理のない範囲で始め、時間を味方につけることが成功の鍵です。
まとめ
資産収入にはさまざまな種類があります。
株式の配当金。
株式の売却益。
債券の利息。
投資信託やETFの分配金。
不動産やREITからの家賃収入。
暗号資産や新しい投資手法。
これらはすべて資産がお金を生む仕組みです。
労働収入と組み合わせることで、生活を安定させ、将来の安心を確保できます。
最初は小さくても構いません。
知識を積み重ねて、少しずつ資産収入の柱を増やしていきましょう。