【銘柄情報】小松製作所(6301)【値下がりしたら買い増したい】

会社概要

小松製作所は日本を代表する機械メーカーです。

1917年に創業。

建設機械と鉱山機械を主力としています。

ブルドーザーや油圧ショベル、ホイールローダーやダンプトラックも手掛けています。

フォークリフトや産業機械も展開。

「KOMATSU」のブランド名で世界中に浸透しています。

小松製作所はグローバル展開に強みがあります。

北米やアジアで高いシェア。

欧州や中南米、オセアニアにも拠点を持ちます。

建機の自動運転やIoT技術も導入。

次世代型の電動建機の開発も進めています。

業績の推移

小松製作所の業績は堅調です。

2023年3月期の売上高は約3.5兆円です。

営業利益は約4,900億円。

純利益は約3,260億円でした。

2024年3月期も成長しました。

売上は約3.8兆円です。

営業利益は約6,070億円。

純利益は約3,930億円でした。

2025年3月期は近年で最高水準でした。

売上は約4.1兆円。

営業利益は約6,570億円に達しました。

純利益は約4,390億円となりました。

ただし、2026年3月期は減収減益予想です。

売上は約3.7兆円の見通しです。

営業利益は約4,780億円となる見込み。

純利益は約3,090億円の予想です。

背景には関税や為替の影響があります。

建機需要の鈍化も要因です。

ただし、中長期的な需要は都市化やインフラ投資に裏打ちされ、底堅いと言えるでしょう。

財務指標

小松製作所は財務基盤が堅調です。

自己資本比率は40%台を維持。

大型メーカーとしては安定的と言えます。

ROEは高水準です。

2025年3月期は約14%でした。

ROAは約7%ほど。

資本効率の良さが特徴です。

利益剰余金は厚く、借入依存度は低いです。

内部留保がしっかり積み上がっており、比較的景気変動にも耐えられる体質と思われます。

キャッシュフロー

営業キャッシュフローは安定しています。

2025年3月期は約5,170億円と、前年より増加しました。

収益力の強さが表れています。

投資キャッシュフローはマイナス。

これは設備投資によるものです。

ただし、営業キャッシュフローを超えません。

つまり結果的にフリーキャッシュフローはプラスとなってます。

財務キャッシュフローはマイナスです。

これは配当や自社株買いを実施しているためです。

借入金の返済も進めており、総じて健全な資金循環があります。

株価指標

2025年9月時点の株価は約5,100円です。

PERは予想ベースで約12.7倍です。

PBRは約1.5倍。

配当利回りは約3.7%です。

PBRは1倍台半ばで割高感は薄いです。

配当利回りは魅力的ですが、25年現在は少し株価が上がり過ぎな気もしますね。

EPSは2025年で約470円です。

2026年は減益予想ですが約340円です。

配当と株主還元

小松製作所は株主還元に積極的です。

配当は安定しています。

配当性向は30〜40%目安。

2025年の年間配当は約140円でした。

自社株買いも行っており、2025年度には4%以上を取得しました。

規模的には約1,000億円。

株主重視の姿勢が鮮明ですね。

強み

小松製作所は世界シェアが大きい企業です。

建機市場で世界2位の地位です。

米国やアジアで特に強みを持ちます。

技術力も評価されており、自動運転建機の開発を進めています。

遠隔操作やIoT技術、環境対応型の電動建機も導入。

収益基盤がグローバルに分散しています。

特定地域に依存しないので、リスクを分散できる点も強みです。

課題

課題は景気敏感性です。

建設需要は景気に直結します。

景気が悪化すると、建機需要は急減します。

米中関係の影響、関税や為替リスクも大きいです。

政治的リスクも無視できません。

競争も激しい業界です。

キャタピラーが世界1位、中国勢もコスト競争力があります。

技術革新に追いつく努力が必要でしょう。

投資家視点

投資家にとって注目点はROEです。

キャッシュフローは安定、配当と自社株買いも魅力です。

短期的にはいくつかのリスクがあります。

為替や景気で業績が大きく変動。

しかし長期的には成長余地があります。

都市化は世界中で進むので、インフラ需要は底堅いです。

電動化や自動化の新市場も広がります。

中長期目線で投資する価値があります。

まとめ

小松製作所は世界的な建機メーカーです。

売上と利益は近年拡大し、財務基盤も強固。

ROEやROAも高めです。

株価指標は妥当水準で、配当利回りは高め。

株主還元も手厚いです。

課題は景気や為替の影響です。

競合との戦いも続きますが、成長の可能性は大きいです。

長期的な目で見れば安定した配当が見込める銘柄だと、杉山は考えています。

タイトルとURLをコピーしました