【銘柄情報】アネスト岩田(6381)【値下がりしたら買い増したい】

銘柄情報

会社概要

アネスト岩田は空気圧機器と塗装機器のメーカーです。

1926年創業で本社は神奈川県横浜市です。

主力はエアコンプレッサーや真空ポンプ。

スプレーガンやコーティング装置も展開します。

自動車や半導体、医療など幅広い分野に製品を供給しています。

業績の推移(通期)

売上高の推移

  • 2022年3月期:423億円
  • 2023年3月期:485億円(前年比 +14.6%)
  • 2024年3月期:534億円(+10.1%)
  • 2025年3月期:544億円(+1.8%)
  • 2026年3月期予想:580億円(+6.6%)

営業利益の推移

2022年3月期:48億円

  • 2023年3月期:58億円(+22.1%)
  • 2024年3月期:62億円(+5.8%)
  • 2025年3月期:59億円(−4.4%)
  • 2026年3月期予想:55.5億円(−6.0%)

経常利益の推移

  • 2022年3月期:56億円
  • 2023年3月期:70億円(+26.4%)
  • 2024年3月期:79億円(+13.4%)
  • 2025年3月期:71億円(−10.6%)
  • 2026年3月期予想:67.1億円(−6.0%)

当期純利益の推移

  • 2022年3月期:35億円
  • 2023年3月期:44億円(+23.7%)
  • 2024年3月期:49億円(+12.6%)
  • 2025年3月期:43億円(−13.3%)
  • 2026年3月期予想:41.5億円(−2.9%)

長期的には売上は増加傾向です。

ただし直近は利益が減少傾向です。

収益性と効率性

ROA(総資産利益率)は以下の通りです。

  • 2023年:7.29%
  • 2024年:7.45%
  • 2025年:6.18%

ROE(自己資本利益率)は以下の通りです。

  • 2023年:11.58%
  • 2024年:11.71%
  • 2025年:9.40%

ROAもROEも高水準ですが、直近でやや低下しました。

財務の安定性

自己資本比率は安定しています。

  • 2023年:66.6%
  • 2024年:66.8%
  • 2025年:67.7%

負債は少なく健全な財務体質と言えるでしょう。

最新決算(第1四半期)

2026年3月期の第1四半期は以下の通りです。

  • 売上:120.9億円(前年同期比 −3.2%)
  • 営業利益:9.29億円(−8.7%)
  • 経常利益:13.15億円(−22.8%)
  • 純利益:8.95億円(−14.9%)

中国需要の鈍化が影響しました。

一方で通期では増収を見込んでいます。

配当も増配の計画があります。

株価指標

2025年時点の指標です。

  • PER:約15倍
  • PBR:約1.37倍
  • 配当利回り:約5.2%
  • EPS(予想):約105円
  • BPS:約1,168円
  • ROE:約9.4%
  • 自己資本比率:約67.7%

株価は割安ではありませんが、配当利回りは高水準です。

事業の強み

アネスト岩田の強みは以下です。

  • エアコンプレッサーに強み
  • 塗装機器で高いシェア
  • 自動車、半導体、医療など多分野で需要あり
  • 欧州、中国など海外市場にも展開
  • 環境技術や省エネ機器に注力

長期的な需要に対応できる技術基盤があります。

課題とリスク

課題は次の通りです。

  • 中国市場の需要減退
  • 原材料価格やコスト上昇
  • 為替変動による収益圧迫
  • 世界景気の不透明さ

短期的には業績が変動しやすい銘柄と言えますね。

投資家視点での評価

投資家にとっての注目点です。

  • 高配当が魅力
  • 財務は安定
  • 成長性は海外需要に依存
  • 株価指標は適正水準

長期投資には安定性があり、配当狙いの投資家に向いていると思われます。

下げたタイミングで買っていきたいところですね。

まとめ

アネスト岩田(6381)は、空圧機器と塗装機器の分野で強みを持つメーカーです。

売上は堅調に伸びてきましたが、利益は足踏みしています。

ROEやROAは高水準で、資本効率は良好です。

自己資本比率も安定しており、財務基盤は非常に強固です。

株価指標は割安ではないものの、高配当利回りが投資魅力を高めています。

短期的なリスク要因はありますが、長期では成長余地が期待できます。

アネスト岩田は安定と成長を兼ね備えた企業であり、杉山は長期の投資対象として注目しています。

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