大手キャリアから格安SIMに乗り換えるメリット・デメリットと注意点を解説

節約

はじめに:格安SIMへの注目が高まる背景

スマホ料金の見直しが多くの人にとって重要なテーマになっています。特に近年では「格安SIM(MVNO)」が一般的になり、大手キャリアから乗り換える人が増えてきました。

格安SIMは月額料金を大幅に抑えられる一方で、通信速度やサポート体制に課題があるといわれます。

この記事では大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるメリットとデメリットを整理し、初心者にもわかりやすく解説します。さらに実際の利用シーンを想定しながら、どのような人に向いているのかを考えていきましょう。


格安SIMとは?基本をおさらい

MVNOと大手キャリアの違い

  • 大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)
     → 自社の通信網(基地局)を持ち、広範囲で安定した通信を提供。サポート店舗も多く、顧客基盤が厚い。
  • 格安SIM(MVNO)
     → 大手キャリアから通信回線を借りてサービスを提供。自社で基地局を持たないため設備投資が少なく、低料金でのサービスが可能。

格安SIMの利用方法

格安SIMを利用するには、SIMカードを差し替えるか、eSIMを使って契約します。最近はスマホとセットで販売されるケースも多く、乗り換えのハードルは下がっています。


格安SIMに乗り換えるメリット

月額料金が圧倒的に安い

大手キャリアでは月額7,000〜9,000円程度かかるプランが一般的ですが、格安SIMなら月額1,000〜3,000円程度で利用できます。例えば家族全員で乗り換えると、年間で数万円〜十数万円の節約になることもあります。

必要に応じて柔軟に選べるプラン

大手キャリアはデータ容量を多く含んだプランが中心ですが、格安SIMでは1GB〜20GB程度まで幅広いプランが用意されています。自分の利用スタイルに合わせやすいのもメリットです。

契約や解約の自由度が高い

格安SIMの多くは2年縛りがなく、解約金もかからない場合がほとんどです。そのため「とりあえず試してみる」ことも可能です。

データ繰越やシェア機能が便利

格安SIMでは余ったデータを翌月に繰り越せたり、家族でシェアできるサービスが多く用意されています。大手キャリアよりも利用者に寄り添った柔軟な仕組みがあります。


格安SIMのデメリット

通信速度が遅くなることがある

格安SIMは大手キャリアの回線を借りているため、利用者が多い時間帯(昼休みや夕方など)に速度低下することがあります。特に動画視聴やオンラインゲームではストレスを感じる人もいます。

キャリアメールが使えない

大手キャリアで使える「@docomo.ne.jp」「@au.com」「@softbank.ne.jp」といったキャリアメールは格安SIMでは基本的に利用できません。代わりにGmailやYahoo!メールなどのフリーメールを使う必要があります。

店舗サポートが少ない

格安SIMの多くはオンライン契約・サポートが中心で、実店舗が少ない傾向にあります。スマホの操作に不安がある人や、対面サポートを求める人には不便に感じる場合があります。

最新の端末セットが少ない

大手キャリアは最新スマホを分割払いで提供しますが、格安SIMはSIMカードのみの契約が中心。端末をセットで購入できる場合もありますが、機種の選択肢が少ないのが現実です。


大手キャリアを使い続けるメリットもある

通信の安定性と速度

大手キャリアは自社で基地局を整備しているため、通信の安定性が格安SIMよりも高い傾向にあります。特に地方や山間部などでは大手キャリアの方が安心です。

サポートの充実

実店舗での相談や修理受付、割引サービス(家族割、光回線とのセット割など)があるため、安心感を重視する人には魅力的です。

最新スマホの購入がしやすい

大手キャリアでは最新iPhoneやAndroidを分割払いで購入でき、保証サービスも充実しています。スマホを頻繁に買い替える人には利便性が高いといえます。


乗り換えに向いている人・向いていない人

格安SIMが向いている人

  • 毎月のスマホ料金をとにかく下げたい
  • データ通信はあまり使わず、主にLINEやSNSが中心
  • Wi-Fi環境を日常的に利用している
  • オンライン契約に抵抗がない

大手キャリアが向いている人

  • 通信の安定性を最優先する
  • 実店舗でのサポートを重視している
  • キャリア決済やキャリアメールを使い続けたい
  • 最新スマホを分割払いで購入したい

乗り換えシミュレーション:どれくらい節約できる?

例:4人家族の場合

  • 大手キャリア:1人あたり月8,000円 → 家族4人で月32,000円
  • 格安SIM:1人あたり月2,000円 → 家族4人で月8,000円

月額24,000円、年間288,000円の節約(大きい!!!!!!!)

この差額をそのまま投資や貯蓄に回せば、長期的に大きな資産形成につながる可能性があります。


乗り換えの流れ

  1. 自分のスマホが格安SIMに対応しているか確認
  2. MNP予約番号を取得(電話番号を引き継ぐ場合)
  3. 格安SIM会社で契約・SIMカードを受け取る
  4. SIMカードを入れ替え、初期設定を行う

手続きはネット環境さえあればPCやスマホ自体ででき、遅くとも数日で完了するケースが多いです。


まとめ

格安SIMは料金の安さが最大のメリットですが、通信速度やサポート面で大手キャリアに劣る部分もあります。重要なのは自分のライフスタイルに合ったサービスを選ぶことです。

  • 毎月の料金を大きく下げたい → 格安SIM
  • 安心感とサポートを重視したい → 大手キャリア

どちらを選ぶにしても、定期的にプランを見直すことが最も重要です。

ちなみに杉山のオススメは楽天モバイルです。電波の悪いスポットはありますが、普段使いに不便はありません。極力お金を掛けたくない人向けと言えますね。

タイトルとURLをコピーしました