IR BANKとは?

IR BANK(アイアールバンク)は、日本株投資家の間で広く利用されている企業情報・財務データの無料データベースサイトです。
IR BANK - 企業分析・銘柄発掘
日本の上場企業を中心に、過去10年以上の決算情報や配当履歴、株価指標を簡単に確認できることから、企業分析や投資判断の基礎ツールとして活用されています。
「企業のIR情報(投資家向け情報)」をもとにデータベース化しており、公式発表に基づいた正確な情報をシンプルなUIで閲覧できるのが大きな特徴です。
IR BANKの特徴
IR BANKが投資家から評価される理由は、そのデータの充実度と使いやすさにあります。
豊富な財務データを無料で提供
- 売上高、営業利益、経常利益、純利益などの基本的な業績指標
 - ROE・ROA・EPS・BPS・自己資本比率といった収益性や安全性の指標
 - 配当金・配当性向・配当利回りの推移
 - 株価と業績の長期チャートを重ねて確認可能
 
過去10年以上の長期データ
- 他の無料サイトでは3年〜5年程度が多い中、IR BANKは10年以上の推移を掲載
 - 長期投資や企業の成長性分析に最適
 
見やすいグラフ表示
- 業績や配当の推移を棒グラフで直感的に把握
 - 数字だけでなく視覚的に比較できるため、初心者にもわかりやすい
 
完全無料&会員登録不要
- サイト閲覧にログイン不要
 - 広告も少なくストレスなく利用できる
 

IR BANKで確認できる主な情報
IR BANKは、日本株投資に必要な主要データを網羅しています。
企業概要
- 会社名、証券コード、業種
 - 本社所在地、設立年
 - 主要事業内容
 
財務・業績情報
- 売上高、営業利益、経常利益、純利益
 - EPS(1株あたり利益)、BPS(1株あたり純資産)
 - ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)
 - 自己資本比率、利益剰余金
 
配当情報
- 年間配当額(過去〜現在)
 - 配当性向の推移
 - 増配・減配の履歴、連続増配年数
 
株価指標
- PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)
 - 配当利回り
 - 株価と業績・配当の推移比較
 
決算情報の見方と投資判断への活用
ここからは、IR BANKで最もよく利用される決算情報ページの見方を、初心者向けにわかりやすく解説します。
1. IR BANK https://irbank.net/ を開きます。

2. 左上の検索窓に企業名または企業コードを打ち込み、検索します。今回は大手通信会社KDDIを検索。

3. 出てきた企業コードか会社名をクリック。

4. 左側メニューのLink内「決算」をクリック。

業績や財務、配当情報が表示されます。
売上高と利益の推移
- 売上高は企業の規模や成長性を測る基本指標
 - 営業利益・経常利益・純利益は本業や最終的な収益力を表す
 
ポイント
- 売上・利益ともに右肩上がり=安定成長企業
 - 利益率の変化(営業利益率・純利益率)も確認
 - 赤字転落や急増減がないかチェック
 
EPS(1株あたり利益)
- EPS=純利益 ÷ 発行株式数
 - 1株あたりの稼ぐ力を示す指標で、株価評価(PER計算)にも用いられる
 
ポイント
- EPSが継続的に上昇 → 企業の収益力が高まっている
 - EPS成長=株価上昇余地の可能性
 
ROE(自己資本利益率)
- ROE=純利益 ÷ 自己資本 × 100
 - 株主資本をどれだけ効率的に増やしているかを示す
 
ポイント
- 10%以上なら優秀とされる
 - 同業他社との比較が有効
 
配当と配当性向
- 配当額の推移と配当性向(利益のうち配当に回した割合)を確認
 
ポイント
- 増配傾向にある企業は株主還元に積極的
 - 配当性向30〜50%程度が安定的
 - 高すぎる配当性向(70%超)は減配リスクに注意
 
株価指標(PER・PBR)
- PER=株価 ÷ EPS
株価が利益の何倍かを示す指標。15倍前後が目安。 - PBR=株価 ÷ BPS
株価が純資産の何倍かを示す指標。1倍以下なら解散価値と同水準。 
ポイント
- 割安・割高の目安として利用
 - 業界平均や過去の水準と比較することが重要
 
IR BANK活用の具体例
高配当株投資に活かす
- 配当履歴や利回り推移を確認して、減配リスクの低い企業を選定
 - 過去10年の安定配当企業(例:JT、KDDI)を見極めやすい
 
成長株分析に活かす
- 売上高・EPSの成長率を長期でチェック
 - ROEの継続的な上昇=効率的な成長を示す
 
決算発表後のチェック
- 直近決算で利益が伸びているか
 - 配当方針や通期予想の修正が出ているか確認
 

まとめ
IR BANKは、日本株投資家必携の無料データベースです。
特に決算情報や配当履歴を長期で確認できる点が強みで、投資判断に役立ちます。
- まずは気になる企業を検索
 - 売上・利益・EPS・ROE・配当の推移を確認
 - 安定性・成長性・還元性を見極める
 
初心者は「EPS」「ROE」「配当」の3つに注目するだけでも企業分析の基礎が身につきます。
無料でここまで情報を確認できるサイトは貴重なので、ぜひブックマークして活用しましょう。

  
  
  
  




