はじめに
このブログでも度々取り上げている「iDeCo」
節税できる・老後資金を増やせる・国も推している。
そう言われるとiDeCoを用いた投資も気になってきますね。
でも杉山は「iDeCoをおすすめしない派」です。
今回はその理由を体験や感想を交えて書いていきます。

iDeCoの基本を整理
iDeCoとは個人型確定拠出年金のこと。
自分で掛金を積み立て、運用して老後に受け取る制度です。
掛金は所得控除になるので節税メリットがあります。
運用益も非課税で、受け取るときは税制優遇もあります。
一見するとメリットが多い制度。
それでも杉山は慎重に考えます。
おすすめしない理由1:60歳まで引き出せない
最大のデメリットは資金の流動性です。
iDeCoは60歳まで原則引き出せません。
途中解約もできません。
急にお金が必要になっても使えない、、、この制限が強すぎます。
杉山はこれが最大のリスクだと思います。
子育てや住宅購入、親の介護や転職など。
人生には想定外の支出があります。
そうしたときに資金が凍結されるのは不安です。
例えば配偶者や相続人がいない状態で「明日」余命宣告され、半年後に亡くなるとしたら?
それまでiDeCoに投じたお金が全て無駄になります。

おすすめしない理由2:受け取り時に課税される
「節税メリットが大きい」と宣伝されます。
でも、受け取り時には課税があります。
退職所得控除や公的年金控除で軽減されるとはいえ、完全非課税ではありません。
シミュレーションすると意外と負担感が残ります。
杉山は「税金の先送り」だと感じています。
今はお得でも、将来の税制変更リスクもあります。
長期制度なので、そのリスクを無視できません。
おすすめしない理由3:手数料が意外に高い
iDeCoには必ず手数料がかかります。
加入時手数料・運営管理手数料・信託報酬
毎月コツコツ払うことになります。
銀行預金と比べると確実にコスト増です。
実際に計算してみましたが、20年積み立てると数万円単位の負担です。
投資信託のリターンが低ければ手数料負けします。
「長期投資で増える」と思っても、手数料が足かせになることを忘れがちです。
おすすめしない理由4:商品選びが難しい
iDeCoでは金融機関ごとに商品ラインナップが違います。
投資信託、定期預金、保険などがあります。
しかし選択肢が限られていて、正直「選びにくい」と感じました。
低コストのインデックスファンドがある金融機関を探す必要があります。
初心者にとってハードルが高いです。
商品選びを間違えるとリターンがほぼゼロにもなりえます。
NISAで買える優良インデックスファンドに比べ「自由度が低い」ように思えます。

おすすめしない理由5:制度変更リスク
iDeCoは国の制度です。
税制や受給開始年齢は法律で変わります。
過去にも年金制度は何度も改正されています。
「今の優遇がずっと続く」とは限りません。
この不確実性は考慮しておくべきでしょう。
長期で拘束されるほど、制度変更リスクは重くなります。
私の体験と考え方
杉山も一度、節税効果に惹かれiDeCo口座を検討しました。
しかし試算してみると、流動性の低さが大きな不安でした。
資金をロックしてまで加入する価値があるか?
その疑問が消えませんでした。
実際、急な出費は必ずあります。
自由に引き出せる投資の方が安心でしょう。
考えている内にNISA上限が1800万円に引き上げられたので、杉山はNISAを優先しました。
結果としてそれで良かったと思っています。
代替手段について
杉山はNISAをおすすめします。
非課税で投資ができ、いつでも引き出せます。
使い勝手が良く、ライフイベントに対応できます。
iDeCoよりも柔軟性が高いです。
また、普通の積立投資も悪くありません。
現金比率を高めに保つことも安心につながります。
「節税メリットより自由度」を重視する方に向いていると言えるでしょう。

まとめ
iDeCoは上手く使えば節税ができる、魅力的な制度です。
しかしデメリットも大きいです。
・資金を60歳まで引き出せない
・受け取り時に課税される
・手数料もかかる
・商品選びも難しい
・ライフスタイルに合わない人も多い
・制度変更リスクもあります
こうした理由から杉山はiDeCoをおすすめしません。
「節税だから得」と安易に判断しない方が良いです。
自分の資金計画や将来設計に照らして判断しましょう。
老後資金は大事です。
でも今の生活や将来の不確実性も大事です。
無理して加入するより、柔軟性の高い投資を選ぶ方が無難と言えるでしょう。