1. はじめに

近年、SNSや書籍でよく耳にするようになった「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」という言葉。
直訳すると「経済的自立と早期退職」で、働かなくても生活できる状態を早期に作り出すライフスタイルを指します。
しかし「FIREなんて一部のお金持ちだけでしょ?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実は、FIRE達成者には共通する考え方や行動パターンがあり、それを再現すれば一般の会社員でも十分に目指すことが可能です。
この記事では、FIRE達成者の共通点5選と、誰でも真似できる具体的な再現方法を解説します。
↓FIREについて詳しくはこちら
2. FIRE達成者の共通点5選
2-1. 高い貯蓄率を維持している
FIRE達成者の最大の特徴は、収入の半分以上を貯蓄・投資に回す生活をしていることです。
- 年収の50〜70%を貯蓄に回す人も多い
- 贅沢をせず、支出を徹底的にコントロール
- 固定費削減(家賃・車・保険・通信費)に注力
ポイント
貯蓄率が高いほど、FIRE達成までの期間は短縮されます。
例えば、貯蓄率50%なら約17年、70%なら約8年でFIRE達成可能という試算もあります。
2-2. 生活コストが低い
FIRE達成者は、自分にとって本当に必要な支出だけに絞り、生活レベルを低く抑えています。
- 家賃の安いエリアに住む
- 車を持たず公共交通機関や自転車を活用
- 自炊中心で外食を減らす
ポイント
生活費が低いほど、必要なFIRE資産額(年間生活費×25年分)も減り、達成しやすくなります。
2-3. 投資を長期・分散で行っている
FIRE達成者は、投資を資産形成の柱としています。
- 米国株や全世界株のインデックスファンドを積立
- 配当金や売却益を生活費の一部に充てる
- 暴落時でも慌てず、積立を継続
ポイント
複利の力を活かすため、早期に投資を開始し、10〜20年単位で育てる姿勢が共通しています。
2-4. 副収入・複数の収入源を持っている
FIRE達成者は、給与以外の収入源を持つことで資産形成を加速させています。
- ブログ・YouTube・SNS発信で広告収入
- 副業(プログラミング・ライティング・デザイン)
- 不動産投資や配当収入
ポイント
副収入は再投資に回し、雪だるま式に資産を増やします。
2-5. 明確な価値観・人生設計を持っている
FIRE達成者は単に「仕事を辞めたい」ではなく、FIRE後に何をしたいか明確に持っています。
- 家族との時間を大切にする
- 世界旅行や趣味に没頭する
- 地域活動やボランティアに参加する
ポイント
目標があるからこそ、節約や投資を続けるモチベーションになります。

3. 再現方法|普通の会社員でもできるステップ
ステップ1:支出を徹底的に管理・削減する
- 家計簿アプリで毎月の支出を把握
- 固定費(家賃・通信・保険)を優先的に見直す
- 生活レベルを下げても満足度を保てる工夫をする
ステップ2:貯蓄率を高める
- 目標は最低でも20〜30%、可能なら50%以上
- 収入アップ(転職・副業)と支出削減を同時に行う
- 貯蓄は自動積立で強制的に行う
ステップ3:インデックス投資を活用する
- つみたてNISA・iDeCoを活用し、非課税で運用
- S&P500や全世界株式など低コスト商品を積立
- 暴落時も売らず、長期目線で継続
ステップ4:副収入を育てる
- 自分のスキルを活かした副業を始める
- 小さく始めて収入源を複数持つ
- 副収入は生活費ではなく投資資金に回す
↓副業についてはこちら
ステップ5:FIRE後のライフプランを明確化する
- FIRE後にやりたいことリストを作る
- 生活費や活動資金を試算する
- 「セミリタイア(サイドFIRE)」も選択肢に入れる
4. FIREに必要な資産額の目安
FIREの目安は年間生活費×25倍(4%ルール)です。
計算例
年間生活費が200万円なら:
200万円 × 25=5,000万円
年間生活費が300万円なら:
300万円 × 25=7,500万円
生活費を下げるほど必要額は減り、FIREが早まります。

5. FIREを目指す際の注意点
注意1:インフレリスク
物価上昇により、将来の生活費が増える可能性があります。
投資ポートフォリオに株や不動産などインフレに強い資産を組み込みましょう。
注意2:想定外の支出
医療費・介護費・家の修繕など突発的な支出も想定して防衛資金を確保します。
注意3:FIRE後のメンタル
急に仕事を辞めると、生活リズムや人間関係が変化し、孤独感を感じることも。
趣味やコミュニティを持つことが重要です。
6. まとめ
FIRE達成者には共通する5つの特徴があります。
- 高い貯蓄率
- 低コストな生活
- 長期・分散投資
- 副収入の確保
- 明確な価値観と人生設計
これらを意識すれば、一般の会社員でもFIREは十分目指せます。
まずは支出管理から始め、貯蓄率を高め、投資と副業を組み合わせる。
そして、FIRE後に何をしたいのか具体的に描くことで、達成までの道のりが見えてきます。