円安時代に投資をためらう人が増える理由
円安が進むと、海外資産への投資に不安を感じる人が増えます。
ドル建ての株式や投資信託を購入するとき、円安の影響で割高に感じるからです。
「今は高値だから、もう少し待った方がいいのでは？」と考えてしまい、投資を一時的に止める人も少なくありません。
しかし短期的な為替の動きにとらわれすぎることは、長期的な資産形成において大きな機会損失につながります。
為替変動は誰にも予測できない
為替相場は、金利差や景気動向、国際情勢などさまざまな要因で常に変動しています。
専門家でさえ正確に未来の為替レートを予測することは困難です。
「今後は円高になる」「さらに円安が進む」といった予想は出ますが、実際にその通りになるとは限りません。
だからこそ、為替を気にして投資のタイミングを計ろうとするのは危険です。
長期投資は時間を味方につける
積み立て投資の最大の魅力は、時間を味方にできることです。
毎月一定額をコツコツ積み立てることで、相場の高い時期にも安い時期にも分散して投資できます。
為替や株価の一時的な変動に左右されず、平均購入価格を下げる効果が期待できます。
長期的に続けることで、短期の為替リスクは次第に薄まり、安定した資産形成が可能になるのです。
円安は資産価値を守るチャンスにもなる
円安が進むと、円の価値が相対的に下がります。
つまり日本円だけで資産を持っていると、実質的な購買力が下がってしまうのです。
一方で、外貨建て資産を持っていれば、円安時には資産価値が上がる効果があります。
円安はマイナス面ばかりが強調されがちですが、資産を分散していれば円安はリスクヘッジにもなります。
インフレに強い資産を持つ重要性
円安と同時に心配されるのがインフレです。
輸入品の価格が上がり、生活費が増えると円の購買力はさらに下がります。
このような状況に備えるには、株式や不動産、コモディティなど、インフレに強い資産を持つことが効果的です。
積み立て投資を通じてインフレ耐性のある資産を持つことは、円安時代を生き抜くための重要な戦略になります。
投資を止めることのリスク
円安だからといって投資をやめてしまうと、大きなリスクを背負うことになります。
まず、資産形成のペースが遅れます。
投資の基本は「時間をかけて複利を働かせること」ですが、投資を止めるとその効果を失います。
さらに、為替や相場の動きを待っている間に、結局は投資を再開できないまま時間だけが過ぎることも少なくありません。
投資をやめること自体が最も大きなリスクなのです。
円安時代の積み立て戦略
円安の時期でも積み立て投資を続けるためには、いくつかの工夫が役立ちます。
まず、投資先を世界全体に分散させることです。
特定の国や通貨に偏らないようにすることで、為替の影響を分散できます。
次に、株式だけでなく債券やREITなど異なる資産クラスにも投資することで、リスクを和らげられます。
さらに、投資額を一度に増減させるのではなく、あくまで淡々と積み立てを続ける姿勢が大切です。
普通の会社員が取るべき行動
普通の会社員にとって、為替の動きを毎日気にしながら投資をするのは現実的ではありません。
むしろ、余計な不安を抱え、投資をやめる理由を作ってしまうだけです。
そのため、会社員が取るべき行動は「収入から一定割合を自動的に積み立てる仕組みを作ること」です。
自動化することで心理的なブレをなくし、長期投資のメリットを最大限に活かすことができます。
まとめ
円安は確かに投資家にとって気になる要素ですが、長期的な資産形成においては一時的な為替の動きは大きな問題ではありません。
大切なのは「投資を続けること」「時間を味方につけること」「資産を分散させること」です。
円安に惑わされず、積み立て投資を継続することで、将来の安心と豊かさを手に入れることができるでしょう。
杉山も為替は気にせず淡々と積み立て継続中です。
いつも通り頑張って参りましょう！
