1. はじめに
投資を始める際、まず必要になるのが証券口座の開設です。
日本には多くのネット証券会社がありますが、なかでも特に人気が高いのが以下の3社です。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
いずれも手数料の安さや商品ラインナップの豊富さから多くの投資家に支持されていますが、特徴や得意分野が異なるため、自分の投資スタイルに合わせて選ぶことが重要です。
本記事では、この3社の特徴・メリット・デメリットを詳しく解説し、初心者が証券会社を選ぶ際のポイントも紹介します。

2. SBI証券の特徴
2-1. 日本最大級のネット証券
SBI証券は口座数1,000万以上を誇る日本最大級のネット証券です。
株式、投資信託、外国株、債券、FX、NISAやiDeCoまで幅広い商品を網羅しています。
2-2. 手数料の安さ
- 国内株式の売買手数料は業界最低水準
- 1日の取引金額に応じた「アクティブプラン」が人気
- 投資信託もノーロード(買付手数料無料)商品が豊富
2-3. 商品ラインナップと情報量
- 米国株はもちろん、中国株やベトナム株など新興国株にも対応
- IPO(新規公開株)取扱件数が非常に多い
- 投資情報やスクリーニングツールが充実
2-4. メリット
- 商品数・情報量が圧倒的
- 米国株の取り扱いが豊富で手数料も安い
- IPO当選のチャンスが多い
2-5. デメリット
- ツールや画面がやや複雑で初心者には慣れが必要
- キャンペーンやポイント還元は楽天証券に比べ控えめ
3. 楽天証券の特徴
3-1. 楽天経済圏との連携
楽天証券は楽天市場や楽天カードなどと連携したポイントサービスが強みです。
- 楽天カード決済で投資信託を購入するとポイント還元(最大1%)
- 楽天ポイントで投資信託や国内株を購入可能
- 楽天銀行とのマネーブリッジで普通預金金利が0.1%にアップ
3-2. 投資信託・積立投資に強い
- 投資信託のラインナップが豊富(ノーロード中心)
- 楽天カードで毎月5万円まで積立可能
- 新NISAやつみたてNISAとの相性抜群
3-3. 使いやすい取引ツール
- スマホアプリ「iSPEED」が見やすく初心者にも好評
- 楽天証券独自のマーケットスピードⅡはデイトレーダーにも人気
3-4. メリット
- ポイント投資&ポイント還元が充実
- 初心者向けの使いやすいUI
- 楽天経済圏で生活している人に最適
3-5. デメリット
- IPOの取り扱い数はSBI証券より少ない
- 米国株のラインナップや機能面ではSBI証券に劣る

4. マネックス証券の特徴
4-1. 米国株・外国株に強い
マネックス証券は特に米国株投資に強みを持っています。
- 米国株取扱銘柄は6,000以上と業界最多クラス
- 時間外取引にも対応
- 銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」が高機能
4-2. 手数料とサービス
- 米国株の買付手数料0円キャンペーンなど実施
- 国内株の手数料も安め
- 投資信託も幅広く扱う
4-3. IPO・投資情報も充実
- IPOの取り扱いも一定数あり
- 米国株の情報提供が豊富(英語が苦手でも安心)
4-4. メリット
- 米国株の銘柄数・ツールが圧倒的に充実
- 米国株の時間外取引に対応
- 国内株・投信もバランスよく扱う
4-5. デメリット
- 国内株やポイント還元サービスではSBI・楽天に劣る
- 投資信託の積立機能は楽天証券ほど使い勝手が良くない
5. 3社の比較表
項目 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
---|---|---|---|
口座数 | 最大級 | 多い | やや少なめ |
強み | 商品数・IPO | ポイント・積立投資 | 米国株・ツール |
ポイント還元 | Tポイント・Vポイント | 楽天ポイント | マネックスポイント |
米国株取扱 | 約5,000銘柄 | 約4,000銘柄 | 約6,000銘柄 |
投資信託ラインナップ | 2,000本以上 | 2,000本以上 | 1,200本以上 |
IPO取扱数 | 業界最多 | 中程度 | 中程度 |
6. 証券会社選びのポイント
- 初心者でポイント活用したい → 楽天証券
- 米国株や幅広い商品に投資したい → SBI証券
- 米国株を本格的に分析・取引したい → マネックス証券
また、複数口座を併用するのも有効です。
IPO狙いならSBI+楽天、米国株ならマネックス併用、といった形で用途に応じて使い分けできます。

7. まとめ
SBI証券・楽天証券・マネックス証券の3社は、いずれもネット証券の代表格であり、手数料の安さや商品ラインナップの豊富さから多くの投資家に支持されています。
- SBI証券:総合力No.1、米国株・IPOに強い
- 楽天証券:ポイント投資・積立投資に強く初心者向け
- マネックス証券:米国株の銘柄数・分析ツールが圧倒的
自分の投資目的や生活スタイルに合った証券会社を選び、長期的な資産形成を進めましょう。