コンドーテックは産業資材・建設資材の専門商社兼メーカーです。
鉄構資材、足場、チェーン、電設資材などを扱っています。
事業は安定性が高い卸売業に属します。
ここでは株価指標を中心に、投資の判断材料を見ていきます。

株価指標の概要
予想PERは約12.8〜13.0倍です。
この水準は業界平均と比べてやや割安感があります。
PBR(実績)は約1.17〜1.20倍です。
PBRが1倍を超える株価は、純資産評価を上回る期待が織り込まれていることを意味します。
配当利回り(予想)は約3.1%前後。
利回りとしては国内大型株として中程度から高めです。
ROE(実績)は約9.3%
効率よく株主資本を使って利益を上げている状態ですね。
ROA(実績)は約5.2%です。
総資産を使ってどれだけ利益を出しているかの指標として悪くありません。
自己資本比率は約55.7%です。
財務安全性が中程度に保たれていることを示しています。
業績推移・売上高と利益
直近の通期売上高は約7,900億円規模です。
前期比では増収(約3〜7%成長)となっています。
営業利益は約460〜470億円あたりです。
経常利益も同様に約470〜480億円程度。
当期純利益は約330〜335億円です。
1株当たり利益(EPS)は約130円台後半。
配当1株当たりは50円強を計画しています。

成長性・収益率
売上高の伸び率は数パーセントで安定成長しています。
営業利益率は約5〜6%前後です。
利益率は景気や原材料価格の影響を受けます。
安全性・財務基盤
自己資本比率55.7%はまずまず健全です。
総資産・純資産の規模は年々拡大傾向です。
現預金や利益剰余金も増加。
借入依存度は低めで、有利子負債の比率も抑えられています。
流動比率など短期的な支払い能力も十分そうです。

理論株価と株価評価
理論株価(PBR基準)は現在の株価よりやや低〜同等水準とされています。
乖離率は小さく、極端な割高とは言われていません。
株価が理論水準を大きく超えていないことは安心材料です。
しかし成長性や利益先行性が今後も維持されるかがカギです。
投資メリット
PER約13倍であれば過熱感は少ないですね。
利回り3%前後で、配当重視の投資家には魅力があります。
収益性指標(ROE・ROA)が悪くない水準。
財務基盤の安定性も確認できます。
事業内容が景気変動に全面依存しにくい卸売・資材分野であることも強みです。
投資リスク・注意点
原材料価格または輸入コストの変動リスクがあります。
為替変動がコスト構造に影響を及ぼす可能性があります。
景気後退時には建設投資が鈍化しやすいです。
競争激化による価格下落リスクも。
利益率が市場平均より少々低めの5〜6%前後であり、高い収益率を期待しすぎるとギャップがあります。
投資判断のポイント
短期で大きく伸びる株というより、中長期で安定を取りに行く銘柄です。
配当重視の投資スタイルに合うと言えます。
成長性を確認するには、営業利益率やコスト管理の結果を追うことが大切です。

まとめ
コンドーテック(7438)は卸売業で安定性が高い銘柄です。
株価指標ではPER約12.8〜13倍、PBR約1.17〜1.20倍などで、割安感と期待感のバランスを持っています。
配当利回り約3%、ROE約9.3%、ROA約5.2%という数字は投資妙味があります。
財務基盤もまずまず健全であり、投資先として候補に入れる価値は高いです。
ただしコスト上昇・競争・景気変動などのリスクを考慮する必要があります。
リスクを理解したうえで、長期投資を考えるなら注目銘柄です。
値下がりしたら買っていきたいところですね。