最近の全面高相場に潜むリスク|投資家が注意すべき点を解説

投資

はじめに

最近、株も債券も不動産も上昇しています。

暗号資産まで含めると、通貨以外の資産全体が高値を更新している印象です。

投資家にとっては嬉しい状況に見えますね。

しかし、杉山はこの「全面高」にこそ注意が必要だと思っています。

この記事では杉山自身の感想や体験も交えながら、この相場環境について整理してみます。


株式市場の上昇

まず株式市場。

日経平均株価は長期停滞を抜け出して高値を更新しています。

米国株のS&P500やナスダックも史上最高値圏です。

企業業績の改善やAI関連の期待、インフレが背景にあります。

杉山も実際に含み益が増えるのを見るのは嬉しいですね。

しかし同時に、バリュエーションが高すぎるのでは?と不安にもなります。

PERが過去平均を大きく超えている銘柄も増加。

短期的には勢いがありますが、長期投資家としては慎重に見ています。


債券市場の動き

債券市場も異例の動きを見せています。

金利が低下し、国債価格が上昇しています。

これまでは株と債券は負の相関にあると言われてきました。

最近ではこの相関が弱くなっているようです。

資金が過剰に市場にあふれている証拠」といった声もあります。

中央銀行の金融政策や資金流入が背景にあるでしょう。

ただし、この状態は永遠には続きません。

金利が再び上昇すれば債券は急落する可能性があります。


不動産市場の過熱

不動産価格も世界的に上昇しています。

特に都市部のマンション価格は過去最高水準です。

日本でも新築マンション価格が高騰し、一般の人には手が届きにくくなっています。

杉山の知人も「いま買ってよいものやら」と話していましたね。

賃貸利回りを見ても割に合わない物件が多いです。

それでも投資マネーは不動産に流れ込んでいます。

超低金利と資産インフレが要因です。

利上げと景気後退で一気に調整する可能性があります。


暗号資産の高騰

暗号資産も例外ではありません。

ビットコインやイーサリアムが再び高値圏に戻っています。

ETF承認や普及期待が価格を押し上げ。

杉山の周りでも再び仮想通貨の話題が増えました。

この分野は特にボラティリティが大きいです。

上昇のスピードが速い分、下落も急激に起こります。

2017年や2021年の暴落、ルナコインショックを思い出しますね。

投資するならリスクを理解した上で小さな比率にとどめておきたいところです。


コモディティの動き

金や原油などのコモディティも上昇しています。

金は安全資産として買われています。

一方で原油は需給の逼迫が要因。

資産全般が同時に上昇している状況は珍しいです。

資金が余って行き場を失い、あらゆる資産に流れ込んでいるのではないでしょうか。


過去の事例から学ぶ

1980年代の日本のバブルは株と不動産が同時に高騰しました。

しかし1990年代に崩壊し、多くの投資家が苦しみました。

リーマンショック前も資産全般が高値でしたね。

その後の急落は世界経済を揺るがしました。

資産価格が同時に上昇するときは、往々にして危険信号でもあります。


杉山の投資スタンス

杉山は現在の相場に乗りすぎないようにしています。

一部は恩恵を受けていますが、全力では投資していません。

ポートフォリオを分散し、現金比率も残しています。

どこかで大きな調整が来ると予想。

欲を出しすぎず、守りを重視していくのが吉でしょう。


まとめ

最近は株も債券も不動産も暗号資産も上昇しています。

一見すると投資家にとって最高の環境に見えますね。

しかし杉山はむしろ注意すべき局面だと捉えています。

過去の経験からも、資産全般が高値にあるときはリスクが潜んでいました。

上昇相場では浮かれて楽観的になりがちですが、そこに落とし穴があります。

投資は長期的な視点で冷静に判断することが大切です。

最後に、世界屈指の投資家ウォーレン・バフェット氏の言葉を置いておきます。

「他人が欲張っているときに恐れ、他人が恐れているときに欲張れ。」

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