【銘柄情報】アマダ(6113)【値下がりしたら買い増したい】

銘柄情報

会社概要

アマダは金属加工装置を手掛ける産業機械メーカーです。

創業は1946年。神奈川県伊勢原市に本社があります。

板金やレーザー、プレス、曲げ、溶接装置など幅広く手がけます。

世界的にも知られており、製造業を支えるリーディングカンパニーです。

事業内容

主力は金属加工機器です。

レーザー機、パンチ・レーザー複合機、曲げ機、ロボットなど多様です。

さらに、切断機械や研削機械も展開しています。

FA(自動化)やソフトも提供。

業種は自動車、電子機器、産業機械に幅広く対応しています。

売上高・利益の推移

過去数年間の業績実績を見てみましょう(単位:百万円)。

  • 2022年3月期:売上高312,658/営業利益38,538/経常利益40,496/当期純利益27,769/1株益79.9
  • 2023年3月期:売上365,687(+17%)/営業利益49,867(+29%)/経常利益49,608/当期純利益34,158/1株益98.3
  • 2024年3月期:売上403,500(+10%)/営業利益56,507(+13%)/経常利益58,066/当期純利益40,638/1株益119.0
  • 2025年3月期:売上396,670(−2%)/営業利益49,076(−13%)/経常利益49,157(−15%)/当期純利益32,386(−20%)/1株益98.7
  • 2026年3月期予想:売上405,000/営業利益45,000/当期純利益31,000/1株益97.1

2022〜24年度は増収増益で順調でした。

ただ2025年は微減となり、2026年度予想も控えめです。

ROA・ROE・財務指標について

  • 2023年度:ROA 5.27%、ROE 6.94%
  • 2024年度:ROA 5.97%、ROE 7.86%
  • 2025年度:ROA 4.98%、ROE 6.18%

収益性はまずまず高水準で推移しています。

次に財務の安定性です。

  • 自己資本比率(2025年度):79.9%

    資本の厚みがある構造です。

    自己資本が資産の8割を占めており、安全性は高いと言えますね。

キャッシュフローの状況

資金の流れを示すキャッシュフローも良好です。

  • 営業CF(2025年度):46,192百万円
  • 投資CF:−7,851百万円(投資支出)
  • 財務CF:−42,420百万円(配当・借入返済など)
  • フリーCF:約54,043百万円

    営業で多くのキャッシュを稼ぎ、投資に回しつつ配当も継続。

    余力も健全です。

株価指標とバリュエーション

2025年9月時点の株価は約1,870円となっています。
主要な株価指標は以下の通りです:

  • PER:約19倍〜21倍
  • PBR:約1.17〜1.2倍
  • 配当利回り:約3.3%~3.8%
  • EPS(予想):約96円
  • BPS:約1,600円
  • ROE:約6%
  • 自己資本比率:約80%

PER・PBRは妥当な水準です。

配当利回りは3%台でしっかり。

財務指標から見て、安定企業と評価できます。

杉山としては配当性向が60%前後で推移しているのが少し気になるところです。

第1四半期の最新トレンド

直近第1四半期(2026年3月期)では、売上が前年同期比で7.0%減、営業利益は52.9%減の40.37億円となりました。

要因は米国の高関税政策や地政学リスクです。

また、エイチアンドエフグループの取得でプレス事業を強化。

今後の収益拡大が期待されます。

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強みと課題を整理

強み

  • 世界的な金属加工機器メーカーとして高いブランド力があります。
  • 自動車・電子機器など安定需要の業界に強みがあります。
  • 財務体質が非常に健全で、キャッシュも豊富です。
  • 国内外に販売拠点があり、グローバル展開が進んでいます。

課題

  • 米国の関税や国際情勢に収益が左右されやすいです。
  • 2025年の業績停滞が示す通り、不況期には影響があります。
  • 新規投資やM&Aを通じた成長が今後のキーとなります。

投資家から見た魅力と留意点

アマダは成長性と安定性を兼ね備えた中堅株です。

PER20倍前後は過大評価とは言えません。

配当利回りも3%台で推移。

財務基盤が整っており安心感があります。

一方で短期的な業績変動には注意が必要です。

地政学や関税、サプライチェーンの影響を見極める必要があります。

ただ、中長期では機械需要や工場自動化のトレンドが期待を高めます。

まとめ

アマダ(6113)は1946年創業の金属加工機械メーカーです。

レーザーや曲げ機、プレスなど幅広く展開し、世界的に評価されています。

業績は2022〜24年度に堅調でしたが、2025年度は微減。

2026年度は回復見通しです。

収益性・財務体質ともに良好で、安定株として投資向きです。

短期課題はありますが、長期投資の観点では魅力的な銘柄といえそうです。

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