このブログの主たるコンセプトであるFIREはアメリカから広がったムーブメントですが、今では日本でも注目度が高まり、FIREをテーマにした書籍やYouTube、ブログが数多く登場しています。
杉山はFIREについて学びながら「これは単なる早期退職の話ではない」と強く感じています。FIREは「お金の不安から解放され、自分の人生をコントロールするための選択肢」です。
この記事では杉山自身の感想も交えつつ、FIREの利点を深掘りしていきます。

FIREの基本概念と私の理解
FIREを簡単にまとめると、以下の2つを満たす状態を指します。
- Financial Independence(経済的自立):資産からの収入で生活費をまかなえる状態
- Retire Early(早期リタイア):仕事に依存せずに自由に生きる状態
ただし「リタイア=完全に働かない」という意味ではありません。杉山自身、「FIRE=仕事を辞めてのんびり暮らす」というイメージは誤解だと思っています。
実際には、資産収入があるからこそ、収入に縛られずに「自分の好きな働き方」を選べるというのが本質です。
利点① 時間の自由を得られる
FIREの最大の魅力は、やはり「時間の自由」です。杉山自身、毎日毎日職場と自宅の往復で、自由時間がほとんどない状態でした。
その頃は「時間があればもっと本を読みたい」「新しいことに挑戦したい」と思っても、体力も気力も残っていませんでした。
FIREを達成すれば、こうした制約から解放されます。朝の通勤ラッシュに縛られず、1日の時間を自分の好きなことに使える。それは趣味でも、学びでも、家族との時間でもいい。
お金のために時間を切り売りしなくてもよいという事実は、人生に大きな余裕をもたらすと杉山は考えています。

利点② 精神的ストレスからの解放
杉山がFIRE生活を推すもう一つの理由は、「仕事によるストレスから解放される」という点です。どんなに好きな仕事でも、人間関係やプレッシャー、評価制度といった要素から完全に逃れることはできません。
特に「生活のために辞められない」という状況は、多くの人を精神的に追い詰めます。
FIREを達成すれば、嫌な仕事を無理に続ける必要がなくなります。選択肢があるだけで心の余裕が生まれます。「辞めようと思えばいつでも辞められる」という状態そのものが、大きな精神的安心を与えるのではないかと感じています。
利点③ 自分らしい働き方が選べる
FIREを達成した人の多くは「完全に働かない」わけではありません。むしろ、FIREをきっかけに自分が本当にやりたい活動に時間を使っています。
例えば、低収入でも意義のある仕事、ボランティア、クリエイティブな活動、あるいは小さなビジネス。こうした選択肢は、経済的な制約があると現実的に難しいことが多いのですが、FIREなら挑戦できます。
杉山も「お金のためではなく、自分が価値を感じることに力を注ぎたい」という気持ちが強くあります。FIREはまさにその実現手段になると考えています。

利点④ 家族や大切な人と過ごす時間が増える
仕事中心の生活をしていると、家族や大切な人との時間を犠牲にしがちです。私自身も、友人や家族との約束を「仕事だから」と断った経験が何度もあります。その時の小さな後悔は、積み重ねると大きな喪失感になるものです。
FIRE後であれば子どもの成長を見守る時間や、両親の介護に寄り添う時間、夫婦で旅行を楽しむ時間を優先できます。この「誰と時間を過ごすかを自分で選べる自由」こそが、FIREの一番の利点だと思っています。

利点⑤ 健康的な生活を送りやすい
時間と心の余裕ができれば、健康的な生活を実現しやすくなります。
- 毎日の運動習慣をつくる
- 自炊に時間をかけてバランスの良い食事をする
- 睡眠不足を解消する
こうしたことはシンプルですが、実際には忙しい日常の中で難しいものです。杉山も忙しい時期は「コンビニ食と睡眠不足」が当たり前になってしまったことがありました。FIREはそうした悪循環から抜け出すきっかけになると感じます。
利点⑥ 新しい挑戦がしやすい
FIREを達成すれば「生活は資産収入で守られている」という安心感が生まれます。この安心感があるからこそ、リスクを伴う挑戦にも踏み出しやすくなります。
たとえば起業、副業、海外移住、アート活動など。挑戦には失敗の可能性がつきものですが、「たとえ失敗しても生活は困らない」と思えることで、行動の幅が広がります。
FIREは「人生のセーフティーネット」として捉えると、新しい挑戦の意味がより鮮明になると考えています。

利点⑦ 人生の満足度が高まる
FIREの利点を総合すると、「人生の満足度が高まる」という結論に行き着きます。時間の自由、精神的安定、健康、人間関係、挑戦の機会──これらが揃うことで、人生の質そのものが向上します。
杉山も「お金のためにやりたくないことを我慢して続ける人生」と「自分の意思でやりたいことを選ぶ人生」を比較すると、後者のほうが圧倒的に幸福度が高いと感じます。FIREはまさにその道を切り拓く手段です。
FIREを目指す過程そのものにも価値がある
ここまでFIRE達成後の利点を紹介しましたが、杉山が特に強調したいの「FIREを目指す過程」にも大きな価値があるという点です。
- 支出を見直して無駄遣いが減る
- 投資や資産運用の知識が身につく
- 金融リテラシーが向上する
- 自分にとって本当に必要なものを見極められる
この過程を経験するだけでも人生に十分なプラスの影響があると思います。実際、FIREを達成しなくても「支出を減らして投資を始めた結果、以前より安心して暮らせるようになった」という人は少なくないでしょう。
まとめ
FIREには、
- 時間の自由を得られる
- 精神的ストレスから解放される
- 自分らしい働き方を選べる
- 家族や大切な人との時間が増える
- 健康的な生活がしやすい
- 新しい挑戦ができる
- 人生の満足度が高まる
といった数々の利点があります。さらにFIREを目指す過程自体が、お金の知識や生活習慣を改善する貴重な経験になります。
杉山自身FIREを完全に実現していなくても「お金の不安を減らし、人生の選択肢を広げる」という方向性は、誰にとっても大きな意味があると思います。FIREは夢物語ではなく、人生をより豊かにするための現実的な選択肢のひとつと言えるでしょう。