72の法則とは?資産運用初心者にわかりやすく解説|複利の力を知ればお金が増えるスピードがわかる!

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はじめに

資産運用や投資を学び始めたときに、必ず出てくる重要なキーワードが「複利」です。複利は「雪だるま式にお金が増えていく仕組み」として知られていますが、その効果を直感的に理解できる便利な計算方法があります。それが「72の法則」です。

72の法則を使えば、難しい数式を使わなくても「何年で資産が倍になるのか」をすぐに見積もることができます。この記事では、72の法則の意味や使い方、投資での活用方法、注意点まで初心者向けに解説します。


72の法則とは?

基本の考え方

72の法則とは、「資産が倍になるまでの年数を簡単に求められる近似式」です。具体的には、

72 ÷ 金利(%) = 資産が倍になるまでの年数

という式で計算できます。

例えば金利が6%なら「72 ÷ 6 = 12」。つまり12年で資産が倍になる、という目安が分かります。

なぜ「72」なのか?

この数字は、複利計算に基づいた数学的近似値です。正確な数値は「自然対数の2(約0.693)」を使いますが、72という整数を使うことで計算が簡単になり、現実の金利水準でも誤差が小さいため、多くの投資家やファイナンシャルプランナーが活用しています。


計算方法と仕組み

72の法則の式は非常にシンプルですが、背景には複利の考え方があります。

複利とは?

複利とは、元本だけでなく利息にも利息がつく仕組みです。単利(利息が元本のみに発生)に比べて、時間が経つほど資産が急激に増えていきます。

数式による導出のイメージ

複利計算では、資産は以下の式で表されます。

将来の資産額 = 元本 × (1 + 金利)^年数

資産が倍になる条件を「将来の資産額 ÷ 元本 = 2」と置くと、

(1 + 金利)^年数 = 2

この式を対数で解くと「年数 ≒ 72 ÷ 金利」という近似式に変換できるのです。


利率ごとの具体例

低金利の場合

  • 金利2% → 72 ÷ 2 = 36年
    銀行預金の利率が仮に2%だと、資産が倍になるのに36年もかかります。

中程度の金利

  • 金利6% → 72 ÷ 6 = 12年
    株式や投資信託の長期的な平均リターンは6〜7%程度といわれています。この場合、12年で倍になります。

高い金利

  • 金利12% → 72 ÷ 12 = 6年
    リスクの高い投資や急成長する事業では6年で倍になる計算です。ただし高いリターンには大きなリスクが伴います。

複利の力と72の法則の関係

72の法則を理解すると「時間を味方につけること」の重要性がわかります。

例えば、毎月3万円を年利6%で30年間運用した場合と、20年間しか運用しなかった場合では大きな差が出ます。前者は約3000万円以上、後者は1000万円台と、時間の違いだけで2倍以上の差になることもあります。

「複利の魔法」は長期投資でこそ最大の効果を発揮します。


投資・資産運用での活用方法

投資信託や株式投資

平均利回りが5〜7%の投資信託や株式を持ち続ければ、10〜15年程度で資産が倍になります。長期投資の魅力を理解するうえで72の法則は役立ちます。

教育資金の準備

子どもの大学進学まで18年あるとすると、利率に応じてどのくらい増えるのかが直感的にわかります。

老後資金のシミュレーション

例えば30歳から積立NISAを年利5%で運用すれば、72 ÷ 5 = 約14年ごとに資産が倍になる計算です。65歳までの35年間で資産が2倍→4倍→8倍と成長する可能性があります。


72の法則の注意点と限界

正確性の問題

72の法則はあくまで「近似式」です。金利が極端に高い(20%以上など)場合や低すぎる場合には誤差が大きくなります。

税金や手数料は考慮されない

実際の投資では運用益に税金がかかり、手数料も発生します。そのため実際の倍増年数は72の法則より長くなります。

マイナス金利や変動金利には対応しにくい

日本のように超低金利の環境では、72の法則を使っても「一生倍にならない」といった現実が見えてしまいます。変動金利型の金融商品でもシンプルに当てはめられません。


実生活での活用シーン

ローン・借金の場合

72の法則は資産だけでなく負債にも当てはまります。
金利18%の消費者金融を利用した場合、72 ÷ 18 = 4年で借金が倍になる計算です。これが「借金は雪だるま式に増える」といわれる理由です。

インフレの影響

物価が毎年3%上昇するとすると、72 ÷ 3 = 24年で物価は倍になります。つまり今の100万円の価値は24年後には50万円分の購買力しかなくなるのです。


初心者が実践するためのステップ

まずは小さく投資を始める

積立NISAやiDeCoなどの制度を利用して、毎月5000円〜1万円からでも投資を始めましょう。

利率の目安を理解する

長期的に年利5〜7%を目指せる投資が王道です。無理に高利回りを狙う必要はありません。

早く始める

複利は「時間」が最大の武器です。20代で始めるのと40代で始めるのとでは、同じ利率でも最終的な資産額に大きな差が出ます。


まとめ

72の法則は、資産が倍になるまでの年数を簡単に把握できる便利な近似式です。
「72 ÷ 金利」というシンプルな計算式から、複利の威力や投資の時間軸の大切さを直感的に理解できます。

ただし注意点として、税金や手数料、変動金利の影響は加味されていないため、あくまで目安として活用することが重要です。

資産形成においては「早く始めて長く続ける」ことが最も効果的です。72の法則を理解すれば、投資や貯蓄のモチベーションが高まり、将来のお金の不安を減らす第一歩になります。

何をやるにも遅いという日はありません。今日からでも投資について勉強して、複利の魔法を味方につけていきましょう。

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