杉山が株式投資をおすすめする理由|元本割れイコール損ではないと考える本当の意味

株式投資を考えた場合、多くの人が最初に不安に思うのは「元本割れ」です。
「せっかく投資したお金が減ってしまったら損だ」と考え、投資を敬遠している人は少なくありません。

しかし杉山が株式投資を続ける理由はまさに逆で、「元本割れ=損ではない」という考え方にあります。
この記事ではその理由を初心者にもわかりやすく解説し、株式投資の本質を共有したいと思います。


元本割れが怖いと感じる心理

投資を始めたばかりの人にとって「元本割れ」という言葉は恐怖の対象です。銀行預金なら元本保証があり、減ることはありません。ところが株式投資は価格変動があるため、株価が下がれば「投資額より資産が減った」状態、すなわち元本割れが発生します。

この状況を見ると多くの人は「損をした」と感じてしまいます。心理学的に言えば、人間は「損失回避バイアス」に強く影響され、利益よりも損失を何倍も大きく感じる傾向があるのです。


元本割れは「一時的な状態」に過ぎない

ではなぜ杉山は元本割れを「損」と考えないのか。
それは元本割れはあくまで“評価額が一時的に下がっている状態”に過ぎないからです。

株式投資は日々の価格変動があります。株価が下がる日もあれば上がる日もある。評価額は市場の一瞬の姿を映し出したものにすぎません。

例えば100万円を投資して株価が一時的に10%下がり、90万円になったとします。この時点では「元本割れ」ですが、売却しない限り確定損失ではありません。その後株価が回復して再び100万円以上になれば、元本割れは解消されます。


投資の本質は「未来の成長に参加すること」

株式投資の最大の魅力は、企業の成長に参加できることです。株価が短期的に下がったとしても企業の利益が積み上がり、事業が拡大していけば、長期的には株価も上昇していく可能性が高いのです。

日本や世界の歴史を振り返ってみると、株式市場は一時的に大きく下落することはあっても、長期的には経済成長とともに右肩上がりの傾向を示してきました。これは「資本主義社会のルール」であり、株式投資の本質と言えます。

したがって杉山は「一時的な元本割れ」に惑わされず、未来の成長を信じて投資を続けるという選択をしているのです。


配当金というリターンも存在する

株式投資には株価の値上がり益だけでなく、配当金というリターンもあります。

仮に株価が下がって評価額が減っていても、配当金が定期的に支払われれば、その分で損失を補うことができます。むしろ長期投資家にとっては、配当再投資による複利効果が大きな資産形成の原動力となります。

つまり元本割れが一時的に発生しても、配当というキャッシュフローを得ながら資産を増やしていくことが可能です。


投資を「時間」で味方につける

杉山が強調したいのは、株式投資は「時間」を味方につけることで成功確率が上がるという点です。

短期の株価変動を気にして売買を繰り返すと、元本割れに敏感になりすぎて失敗するケースが多いです。しかし長期で保有し続けることで、元本割れのリスクは大きく軽減されます。

実際、米国株式市場を例に取ると、過去100年間において20年以上の長期保有ではほとんどの期間でプラスリターンを記録しています。つまり長期で構えることで「元本割れ=損」という短絡的な発想から解放されるのです。


分散投資で元本割れリスクを和らげる

もちろんどんな企業でも永遠に成長し続けるわけではありません。事業不振や倒産リスクも存在します。そこで重要なのが分散投資です。

複数の企業や異なる業種に投資を分散すれば、一部の銘柄が元本割れしても全体の資産に与える影響を抑えることができます。また、株式だけでなく債券やREIT、海外資産などにも分散することで、リスクを一層軽減できます。

分散投資を徹底すれば、元本割れは一部の資産で発生しても、トータルでは安定した成長を実現できます。


日本人が投資に慎重すぎる理由

日本人の多くが投資を怖がる理由は「元本保証」に慣れているからです。銀行預金や定期預金が主な資産形成手段であった時代、元本が減ることはありませんでした。

しかし低金利時代の今、銀行に預けても資産はほとんど増えません。むしろインフレによって実質的な購買力は低下してしまいます。
つまり「預金だけで守っているつもりが、実際には目減りしている」という現実があります。


「損」と「リスク」を正しく理解する

投資における「損」と「リスク」を混同してはいけません。

  • とは、資産を売却して確定的に減らすこと。
  • リスクとは、価格が上下する可能性を指すこと。

多くの人は「リスク=損」と誤解しています。しかしリスクはあくまで「変動の幅」であり、必ずしも損失を意味しません。


まとめ|元本割れイコール損ではないからこそ投資を続ける

杉山が株式投資を続ける理由は以下の通りです。

  • 元本割れはあくまで一時的な評価額の変化にすぎない
  • 企業の成長や配当で資産は長期的に増える
  • 時間と分散投資を味方につければリスクは軽減できる
  • 真の「損」とは、売却で確定させること

つまり、元本割れ=損ではないという認識を持つことで、冷静に投資を続けることができるのです。

投資は短期的な値動きに振り回されるのではなく、長期的な成長に参加する行為です。元本割れを恐れて行動しないことこそが、実は一番の損失なのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました