なぜ借金をしてはいけないのか?借金が人生に与える影響を解説

お金

借金は一概に悪いものではありません。事業投資や資産形成など、将来の収入を増やすために活用する「良い借金」もあります。
しかし、多くの人を経済的困難に追い込むのは、返済しても資産が残らず、生活を圧迫する「悪い借金」です。

お金持ちはこの違いを非常によく理解しており、「悪い借金」からは距離を置きます。逆に、無計画に悪い借金を抱えると、経済的自由はどんどん遠ざかります。

本記事では、代表的な悪い借金の種類と、それらが人生に与える深刻な影響を、具体例を交えて解説します。


悪い借金とは何か

良い借金との違い

良い借金は、返済後に資産や収入源が残る借金です。たとえば、家賃収入が見込める不動産投資ローンや、事業拡大のための設備投資ローンが該当します。

一方、悪い借金は、返済しても手元に資産が残らず、時間の経過とともに価値が減少する物やサービスに使われる借金です。
典型的なのは、消費や浪費のためのローンやキャッシングです。


代表的な悪い借金の種類

消費者金融からのキャッシング

消費者金融は即日融資や審査の柔軟さで便利に感じるかもしれませんが、金利は年15〜18%と非常に高く、返済総額は元金を大きく上回ります。
短期間のつもりでも、返済が延びると雪だるま式に膨らみます。

クレジットカードのリボ払い

リボ払いは毎月の返済額が一定で「楽」に見えますが、実際は元金が減りにくく、高い手数料(実質年率15%前後)が長期にわたって発生します。
気づけば何年も返済し続ける状態になりやすく、心理的にも借金感覚が薄れるため危険です。

車の高額ローン(必要以上のグレードや新車)

移動手段としての車は必要な場合もありますが、収入に見合わない高額車や新車をローンで買うのは悪い借金の典型例です。
車は買った瞬間から価値が下がる資産であり、ローン返済中に市場価値が大きく目減りします。

高額家電・家具の分割払い

「ボーナス払い」「分割金利ゼロ」などの広告に惑わされ、高額な家電や家具をローンで購入するケースも要注意です。
金利ゼロでも、返済期間中は新たな出費に制限がかかり、急な出費に対応できなくなります。

教育ローンや資格取得ローン(費用対効果が低い場合)

教育や資格取得は自己投資ですが、費用に見合う収入増が見込めない場合は、返済負担だけが残る悪い借金になります。
「高額な専門学校に通ったが、就職先が限定的で収入が伸びない」という事例は少なくありません。


悪い借金が人生に与える影響

経済的自由の遅延

悪い借金は返済を優先せざるを得ないため、投資や貯蓄に回す資金が減ります。
その結果、資産形成が大きく遅れ、老後資金や将来の選択肢を狭めます。

精神的ストレスの増大

借金は返済が終わるまで心の負担になります。
特に高金利の借金は毎月の返済額が多く、生活費が圧迫されるため、常に「お金が足りない」という不安にさらされます。

信用情報への悪影響

返済が遅れると信用情報に傷がつき、ローンやクレジットカードの利用が制限されます。
これは将来、住宅ローンや事業融資を受けたいときにも大きな障害となります。

チャンス損失

悪い借金の返済中は、新しい投資や事業のチャンスがあっても資金を投入できません。
お金持ちは「チャンスが来たときに動ける資金余力」を大切にしますが、悪い借金はその余力を奪います。


お金持ちが悪い借金を避ける理由

お金持ちは資産を増やすために「お金の使い道」に厳しい基準を持っています。
資産価値が減るものに高金利で借金をすることは、自らお金を減らす行為だと理解しています。

さらに、お金持ちは借金をする場合でも、低金利かつ価値が増える投資対象にしか使いません。
たとえば、事業拡大のための融資や、値上がりが見込める不動産投資などです。

シミュレーション

年利18%で100万円を借り、毎月2万円ずつ返済するとします。元金はゆっくりしか減らず、完済まで約7年かかります。

最終的な返済総額は160万円を超え、利息だけで60万円以上を失う計算です。この間、生活費や投資資金に余裕はなく、精神的ストレスも増大します。高金利の悪い借金は、返済の長期化と資産減少を同時に招く危険な存在です。


悪い借金を避けるための具体的な行動

借金の全額と金利を可視化する

借入額・金利・返済総額を紙やアプリで見える化し、返済の負担を実感します。

不要なローン契約を解約・繰り上げ返済する

繰り上げ返済は利息を大幅に減らせます。特に高金利の借金から優先的に返済します。

クレジットカードは一括払いを徹底する

リボ払いや分割払いは使わず、毎月の利用額を口座残高内に収めます。

「本当に必要か?」を48時間考える

衝動買いを防ぐため、高額な買い物は2日間熟考してから判断します。


まとめ

悪い借金は、資産を増やすどころか人生の選択肢を奪い、精神的・経済的負担を長期にわたってもたらします。
特に高金利の借金や価値が減る物へのローンは、できる限り避けるべきです。

お金持ちが悪い借金を遠ざけるのは、「お金は増やすために使う」ことを徹底しているからです。
私たちもこの考え方を取り入れ、借金の質を見極めて行動すれば、経済的自由への道が近づきます。

杉山もかつては浪費家だったので、借金を繰り返してしまう精神状態はよく分かります。
悔い改め行動を起こすのに最適なタイミングはいつだって「今」なので、今日から頑張っていきましょうよね。

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